本を読むということ(前編)



多くの学校が夏休みとなり、本を読んで感想文を書く、などという本が嫌いになりそうな宿題の季節でもあります。
今回は本を読むということについて、つらつらと書いてみます。

ここ数年で刊行された数ある海外文学の中でも、最高傑作ではないかと個人的に思っている『アウシュヴィッツの図書係』(アントニオ・G・イトゥルベ著)。この中の一節に「本はとても危険だ。ものを考えることを促すからだ」とあります。
本を読まない人がものを考えないとは思いませんが、物事の本質を鋭く見抜く人や、何かを表現する人、他人に何かを伝えたりすることが上手な人ほど、読書家だったりするものです。
教科書だろうと、小説だろうと、漫画だろうと、自己啓発ビジネス書だろうと、宗教書だろうと、ノンフィクションだろうと、とにかく本というものが人に与える影響は少なからずあると思います。
そうは言っても、本を読むことが嫌いだとか苦手だという以前に、そもそも本に興味の無い人はたくさんいます。
出版業界ではあの手この手で、読書人口を増やそうと躍起になっております。学校教育の中での朝の読書活動を始めとして、書店さんが独自に行っている子どもたちへの本の読み聞かせや、読んだ本をプレゼンして勝者を決めるビブリオバトルなど、様々な取り組みがあります。
最近はお祖父ちゃんお祖母ちゃん世代が、お孫さんへと本を買われることが多いようで、児童書全体が活況を呈しております。この世代は出版が元気だったころに、今のようなスマホでゲームや、はたまたSNSで時間を消費するのではなく、多感な青春時代に本を読んで過ごしたからか、本を読むことにさほど抵抗がないのかもしれません。
なによりも大切なことは、幼いころから本に親しむ環境だと思います。
とはいえ本を読むのが苦手な人の気持ちは、本を読むことが呼吸をするのと同じような人にとっては想像をすることが難しいかもしれません。
それでも本を読む楽しさを少しでも多くの人たちに知ってもらいたいと、弊社でもテレビ番組を制作(中編にて詳述)しました。

名古屋の夜


名古屋に行って参りました!

日本列島、猛暑にさらされていますが、名古屋の暑さは、また独特です。

湿気が多いので、まるでサウナ状態。ちょっと歩いただけで汗が噴き出してきます。

対談のお仕事で行ったのですが、そのお話中、名古屋メシに話題が及ぶことに。四人中、二人は名古屋の食事が舌に合わないとのこと。そのお二人は、ともに名古屋出身ではありません。
特に味噌煮込みうどんがダメだそうです。うどんの固さや、味噌の味の濃さがどうもみたいですね。
書いている私は名古屋出身ですが、山本屋本店の味噌煮込みうどんは、帰省のたびに食べたくなるものなんです……。

山本屋本店の味は、東京では絶対に食べることができません。本場名古屋の味と銘打たれた東京のお店に足を何度か運んだことがありますが、すべて裏切られたな~。

というわけで、一度、名古屋に立ち寄ったら、山本屋本店に足を運んでみてはいかがでしょうか。お口に合いますかどうか……。

いい塩梅


たけP家では毎年梅雨が明けると、梅干し作りの最終工程である「干す」作業がはじまります。
よく晴れる3日間を選んで干すのですが、今年はご存知のように連日の猛暑。雨の心配などなく、出勤前にベランダに出して帰宅後に梅酢に戻す作業を繰り返し昨日完成しました。

6月になると完熟の南高梅がスーパーの店頭に並ぶようになり、15%~25%の塩を振ってで重しを乗せて漬け込みます。


数週間すると赤紫蘇の収穫時期となり、同じくスーパーの店頭に並び、こちらを塩もみして梅に投入します。後は梅雨明けを待って前述の通り「干す」だけです。
簡単でしょ。それに塩分濃度をどれくらいにするか考えたり、カビが生えていないか時折確認したり、天気予報を細かくチェックしたりと、いろいろ楽しかったります。

今年も楽しみながら「いい塩梅」に仕上がりました。

この「塩梅」という言葉、良い塩分で仕上がった梅干しを表す意味だけでなく、「上手く処置する」という意味でも使われていますね。元は別々の言葉だったそうですが、今は「塩梅・按配・按排」は同じ使い方をしています。

梅干しの効能は言うまでもありませんね。
防腐・殺菌作用、疲労回復、塩分補給などなど暑い夏にピッタリの食材です。
旬の食材はその季節を越すために必要な効能があると言われますが梅はその最たるものだと思います。

最後に。

梅はうめぇ。

…失礼しました。

甲子園観戦のあとは怖い本(?)を読んで、暑さ(熱さ)を忘れましょう?


北海道を除いて日本全国、「暑中お見舞い」ではなく「猛暑お見舞い」申し上げたくなる昨今です。

「暑い」というより「熱い」と言いたくなります。電車の「弱冷房車」も廃止にしたら?

小社は市ヶ谷駅から歩いて僅か1~2分の距離ですが、それでも駅から歩いてくるだけでヘトヘトになります。テレビでは、不要不急な外出はやめようとか、日中の運動は控えめに…との注意が呼びかけられています。でも、どのマスコミも今やっている夏の甲子園を目指す地方大会の「日中の中止」を指摘したりはしないようです。プロ野球だって、この季節、ドームではない球場ならデーゲームはありません。それなのに、未成年者の高校生たちはグランドでは実質40度以上でしょうが、そんな劣悪な環境下で競技をするのを強制されているようです(観客が熱中症で倒れたとのニュースも流れています。いわんや選手が倒れるのも時間の問題?)。

このままだと、「夏の甲子園」主催者の朝日新聞やNHKは、未成年者虐待の罪に問われるのではないでしょうか?  「強制連行」ならぬ「強制競技」の強要を見て見ぬフリをしているのでは?

ともあれ、こういう時には、アウトドアはほどほどにして、「読書の夏」と称して、エアコンを少し効かせるなり、扇風機をつけた部屋で、小社刊行の新刊(7・21発売)、呉善花さんと加藤達也さんの対談本『韓国・北朝鮮はこうなる!』をお読みいただくといいのではないでしょうか?

米朝首脳会談で「朝鮮半島の非核化」がすすみ、第二次朝鮮戦争の危機も遠のいたとお喜びの向きもあるようですが、いやいや、そんな甘いものじゃありませんよと、コリアンウォッチャーが語っています。その近未来の予測分析(下記)を一読すると、ちょっと背中がぞっとしてきて、猛暑も忘れられるのでは?

呉善花→このままだと、韓国は北朝鮮に呑み込まれ、南北連合国家下で金正恩大統領が誕生するかもしれません。ならば、韓国は貧しい低開発国に転落してしまいます。北朝鮮・金正恩王朝は、21世紀の「アパルトヘイト国家」「アウシュビッツ国家」「収容所国家」なのです。

その人権弾圧を指弾することなく、その存続を許しては、北東アジアの平和が守られるわけはありません。

加藤達也→韓国と北朝鮮は日本の孤立化を狙っています。これからは、まともな韓国人は、「脱北者」ならぬ「脱南者」となって日本やアメリカに押し寄せてくるかもしれません。戦争は避けたい。しかし、米朝に謀られた「平和」は、日本のすぐとなりに、核と中距離弾道ミサイルを持つ「ならず者国家」がそのまま残ることを意味しかねません。どうか本書を手にとって、一緒に考えてください……。

炎天下の営業外回り


日本各地で猛暑を揮う高気圧のせいで、連日35℃超に天気予報の日本地図も真っ赤になっています。
皆さまも水分&塩分補給をしっかりして、熱中症対策を万全になさってください。

営業は新刊や既刊の売行良好書を、お店の目立つところに並べてもらうべく、雨の日も晴れの日も、ほぼ毎日のように各地の書店さんを訪問しております。
今年の夏は例年以上に酷暑な毎日で、街行く人たちも顔を真っ赤にしながら炎天下の中を歩いておられます。
これだけ暑いと、伺った先の担当者さんも申し訳なさそうに「暑い中をありがとうございます」と恐縮されるものですから、ここぞとばかりに新刊をアピールしちゃいます。

問題は、あまりの暑さにクーラーの効いた店内から出るのが億劫になり、棚のチェックと自分に言い訳をして、しばし新書が並ぶ棚以外も念入りに眺めてしまい、気がつけば欲しかった本をここぞとばかりに買い込んだりしています。
その結果、暑さだけでなく、鞄に仕舞いこんだ本の重さも加わり、次のお店に向かう足取りが更に重くなるという、なんとも本末転倒なことをしでかすのも、すべて暑さのせいだとしておきましょう。

それでは、本日も最高気温36度予想の地へ向かいます。

純白の玉 今日ぞ飛ぶ


「真夏の球宴」開幕!
高校野球の地方予選が開幕しました。今年の甲子園は100回大会ということもあり、東京、北海道以外の7府県も2校が出場できる記念大会です。

私は野球経験はないのですが、毎年ビール片手に予選を観に行っています。

試合前、7回、試合後に行われる応援団のエール交換などは球場でしか感じられない好きなシーンです。自分のチームを応援しつつ、相手チームの健闘を讃えてエールを送るシーンは見ていて清々しくなります。
また、小さな市営球場なので、試合後の場外での千羽鶴を勝利校に渡す姿や、合同で記念撮影をしたり、友人や家族と話したりと、球児の素の姿を見ることができます。

高校野球は、全国放送される甲子園が注目されがちですよね。
でも、たとえ予選でも必死にプレイする球児達の姿は強豪校と何ら代わりはありません。
「負けたら終わり」というのは予選1回戦から全国大会決勝までみんな一緒ですから。

みんな等しく1回負ける。負けないのは1校だけ。
そんな頂点を目指して白球を追いかける球児の姿に「自分も頑張るぞ」と元気をもらうのでした。

みなさんも地元の球場にぜひ足を運んでみてください。

夜明けの新聞の匂い


こんにちは。『WiLL』編集部の金沢です。

僕はまだ20代前半なのですが、小さい頃から新聞が好きでした。

小学生の頃は真っ白な広告の裏で、「家族新聞」を作ってみたり、

大好きな中日ドラゴンズの試合結果をスクラッチして自分で短評を加えたり。

中学生になってからはスポーツ新聞ばかり読んでいました。

週末は朝5時頃にコンビニに行って購入。

新聞(に限らず紙媒体)の何が好きかというと、匂いです。

あの紙とインクの匂いがたまらなく好きなんです。

一時期、スポーツ新聞の匂いを嗅ぐだけでどの新聞か分かるほど。

同じ系列の朝日新聞と日刊スポーツの匂いが特に好きでした。

そういえば、『WiLL』でもお馴染の曽野綾子さんの『新潮45』でのコラム名は「人間関係愚痴話」ですが、その前は「夜明けの新聞の匂い」でした。

それに、新聞の湿り具合によって湿度も分かったりもする。

僕はこういう紙媒体の外的な部分が好きなんです。

だからもちろん、出来立ての『WiLL』が手元に届いても、まずするのはパラパラッとめくって匂いを嗅ぐこと。

今月も出来立ての匂いを楽しみに、編集作業を続けます。

 

 

自衛隊が活躍する時


まずは西日本豪雨で被災された方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復興を祈念致します。

災害が起こると災害派遣要請に基づいて自衛隊が派遣され、行方不明者の捜索活動や瓦礫撤去、被災者への支援活動など多岐に渡って支援活動が行われていることは周知の通りだと思います。
今回は近畿、中四国、九州と広範囲に渡る被害で西日本や九州の部隊を中心に災害派遣で活動をしています。


(写真:防衛省統合幕僚監部Facebookより)

自衛隊が活躍するということは、日本にとってよくないことが起こっていると実感します。かつて吉田茂元首相が自衛隊へ語った言葉をここに引用します。

“君達は自衛隊在職中、
 決して国民から感謝されたり、
 歓迎されることなく
自衛隊を終わるかもしれない。

きっと非難とか
叱咤ばかりの一生かもしれない。
 御苦労だと思う。

しかし、自衛隊が国民から歓迎され
 ちやほやされる事態とは、
 外国から攻撃されて国家存亡の時とか、
 災害派遣の時とか、
 国民が困窮し国家が混乱に直面している
時だけなのだ。

言葉を換えれば、
 君達が日陰者である時のほうが、
 国民や日本は幸せなのだ。
どうか、耐えてもらいたい。”

日本の場合、自衛隊が活動することそのものに反対する人がいるのも悩ましい話ですが、有事にあってはそんな人達を助けるのも自衛隊の任務です。

 

さて、昨日は至る所で入浴支援が行われていたようです。
広島県呉市では海上自衛隊の基地で護衛艦数隻による入浴支援が行われていました。なかでも護衛艦「かが」は最新最大のいずも型護衛艦の2番艦で、輸送規模が最大で、かつ手術までできる病院機能を持ち、災害支援にも活躍できる護衛艦です。
当社では「かが」と同じいずも型1番艦の「DDH-183 いずも」をDVDで詳しく紹介しています。

 

海上自衛隊だけでなく陸上自衛隊も入浴支援の装備を持っています。

正式には「野外入浴セット2型」といいます。
昔、災害派遣で入浴された被災者の方々が、感謝の気持ちを伝える際に「どこの部隊ですか?」と聞かれることが多かったことから、暖簾に部隊にゆかりのある地名を入れるようになったそうです。

自衛隊の活動は支持していますが、やはり「自衛隊が活躍する」という事態は起きてほしくないですね。

今回は自衛隊について書きましたが、被災地では自衛隊のみならず多くの警察官、消防隊、海上保安庁などが派遣されて被災地支援で尽力されています。
大雨の後は強い日差しの猛暑が続いており、いち早く収束することを願うばかりです。

スポーツについてのエトセトラ


またまたスポーツネタで恐縮ですが、
今、ワールドカップ、そしてテニスのウィンブルドンが盛り上がっています。

この二つの競技を見て、ふと気が付いたことがありました。

ものすごく大雑把にわけると、
サッカーやラグビー、バスケットは「時間制限」のスポーツ、
片やテニスや卓球、バレーは「ポイント取得」のスポーツだなと。

時間制限のスポーツだと、ある意味、1-0であれば勝つことができます。
バスケットも極端なことを言えば、1-0で40分(NBAだと48分)守り続けることできれば、
勝利することができる。もちろん、バスケットでそんなことはあり得ないのですが、
サッカーだと、1-0は普通のスコアですよね。

時間制限であるために、点数が上のチームは、時間潰しをよくします。
今、ブラジルのネイマール選手のシミュレーション行為が注目を集めていますが、
確かにファウル欲しさもあるけど、
時間潰しの側面もある。
日本対ポーランド戦のラスト10分は、その最たるもので、時間を潰すことにあてられてしまい、
試合の面白さを削がれてしまったのではないかと、さまざま議論を誘発していますが、
時間の使い方も戦略の一つとして楽しむべきなんでしょう。

テニスや卓球、バレーは、決められたポイントを取得できれば、勝利ができます。
ただ、そうなると、いつ試合が終わるのか予測がつかない。
テニスは長くなると4時間、5時間かかってしまうこともあります。
テレビ中継だと、時間が読めないから、放送するのもなかなか難しい面があるようです。
見ているほうもしんどいときがしばしば……。

どちらのタイプも一長一短、それぞれ楽しめばいいんでしょうけど、
こういうルールの違いによって、競技の面白さや奥深さが変わっているんだなと思います。

あ、それと野球はこの二分類とはちょっと違うかもしれません。
でも、コールド勝ちの場合もあるから、「ポイント取得」のほうかな。
もうちょっと考えてみます。

さてさて、今週末にはワールドカップウィンブルドンの優勝者が決まります。
ウィンブルドンは錦織圭選手が頑張っています。
どちらの結果も楽しみですね~。

自衛隊音楽隊


7月7日の七夕の日、陸海空自衛隊音楽隊の合同コンサートの撮影に行ってきました。
今回の演奏会は、陸海空の音楽隊の中でも防衛省が直轄する自衛隊最高峰の中央音楽隊(セントラルバンド)の合同コンサートということもあり、演奏会の抽選倍率も相当高かったようです。

自衛隊には音楽演奏を主任務とする「音楽隊」があります。外国の軍隊でいうと「軍楽隊」に相当します。音楽隊は陸上自衛隊に21部隊、海上自衛隊に6部隊、航空自衛隊に5部隊あり、各地域での式典等で演奏活動を行っています。

自衛隊音楽隊の演奏レベルは非常に高く、海外でもたくさん表彰されています。
中でも昨年、世界最高峰の軍楽祭といわれる「エディンバラ・ミリタリータトゥー」に出演した陸上自衛隊中央音楽隊は「最優秀出演団体賞」を受賞しました。
自衛隊音楽隊は音楽大学出身者が大半を占め、入隊するには相当の演奏技術が求められると言われています。

最近は楽器演奏だけではなく、声楽担当(ボーカリスト)を入れて音楽演奏の幅が格段に広がり、クラシックから洋楽、J-POP、アニソンまで幅広く、更にはボーカロイドの歌までこなして絶賛されていました。

そんな陸海空の「歌姫」がこちらです。

左から、航空自衛隊航空中央音楽隊の森田早貴さん、陸上自衛隊中央音楽隊の松永美智子さん、海上自衛隊東京音楽隊の三宅由佳莉さんです。

ちなみに私個人も、自衛隊音楽隊の演奏が大好きで、週末に予定があれば頻繁に演奏を聴きに行っています。
陸海空自衛隊には「公式行進曲」というものがあります。式典などではこの曲で隊員が行進します。以前私が撮影した映像でご紹介します。


陸上自衛隊の公式行進曲「陸軍分列行進曲」です。
日本の軍歌っぽくに聴こえますが作曲はフランス人のシャルル・ルルーです。
実はこの曲は警察の公式行進曲としても演奏されます。西南戦争で西郷隆盛と戦った際の警察隊を称える曲だったことに由来しています。


そして海上自衛隊の公式行進曲は「軍艦行進曲」です。
パチンコ屋のBGMとして使われていたので、一番有名な軍歌かもしれませんね。


航空自衛隊の公式行進曲は「空の精鋭」。
航空中央音楽隊の隊員によって1994年に作曲された新しい行進曲です。

自衛隊音楽隊は毎年武道館で「自衛隊音楽まつり」を開催しています。複雑な隊列を組みながら演奏する姿は圧巻です。
倍率が高く当選ハガキはプレミアチケットと言われるくらい入手困難ですが、興味がある方はぜひ応募してみてくださいね。