ガリレオX

ガリレオXサイエンスやテクノロジーに関わる新しい動向や注目の研究を、「深く・わかりやすく・面白く」伝える30分の科学ドキュメンタリー

BSフジ | BSデジタル
毎週日曜日ひる11時30分〜12時放送 ※第2・4週が本放送、本放送翌週が再放送となります。

日本刀の誘惑
新たな刀剣ファンが時代を変える

  • ■ 本放送 11月27日(日)昼 11:30~12:00
  • ■ 再放送 12月4日(日)昼 11:30~12:00

 武器であると同時に神器として1000年以上前に誕生し、日本の歴史の傍らで大きな存在感を現してきた日本刀。明治維新と世界大戦を経て社会も文化も様変わりし、日本刀は誰もが持つ日用品ではなく、特別な美術品として鑑賞される対象となった。
 それがいま、ゲームで名刀がイケメン男子に擬人化されたことが一因となり、これまで日本刀と接点の無かった20~30代の若い女性を中心に刀剣ブームとなっている。その余波はゲームやアニメにとどまらず、全国各地で刀剣展が開かれるとファンが詰め掛け、失われた刀剣を復元するプロジェクトにはたくさんの寄付が集まるなど、実物の刀剣への関心も深まっている。その要因は、刀と歴史上の人物との関係の面白さや、鍛えた鉄に美しさを見出す日本人独特の美意識にありそうだ。刀剣ブームから改めて、日本刀の魅力とはなにかに迫る。

刀剣女子の誕生
刀剣女子とは、刀剣に興味を持ち、のめりこんでいる女性たちのことだ。ただしそれはゲームやアニメに描かれた刀剣にまつわる世界の話で、実物の日本刀をうっとりと眺める女性の姿はあまり見られなかった・・・これまでは。いま博物館や美術館が刀剣展を開くと大勢の若い女性たちが訪れ、アイドルのライブ開演前のような行列となる。この刀剣ブームの一因となったのは、「刀剣乱舞-ONLINE-」というPCゲームだという。

名刀蛍丸復元プロジェクト
熊本県の阿蘇神社の宝刀で、刀身が100cmはあったとされる大太刀「蛍丸」。戦後の混乱の中で行方不明となったままの蛍丸を、復元しようと若い刀工が動きだした。その手段が面白い。蛍丸復元に共感する全国の人々から少しずつ支援金を集めるクラウドファンディングを利用したのだ。 果たして資金はうまく集まったのか?

刀剣の魅力とは?
東京国立博物館には多くの国宝や重要文化財指定の刀剣が所蔵・展示されており多くの来場者を迎えている。だが刀剣はどう鑑賞すればよいのか?日本刀文化振興協会が主催する日本刀鑑賞会を取材し、日本刀のどこに美しさがあるのか?そしてその美の楽しみ方を聞いた。刀全体の姿と作られた時代の関係、光を刀身に当て反射させて見られる刃文の輝き、日本刀独特の技法「折り返し鍛錬」によって現れた刀の地鉄の樹木のような肌模様など、見所が多い。

刀装具、掌の美
鞘や鍔、小柄など刀剣の外装を整える刀装具の世界も奥深い。江戸時代には、身につけている刀の刀装具を見ただけで持ち主の身分や出身、見識までもわかってしまったという。番組では室町時代の金工家で、家彫の祖である後藤祐乗の手による東山御物「韋駄天金目貫」や、江戸時代に町彫を創始した横谷宗珉の名物「一輪牡丹金目貫」を紹介しながら、刀装具を長年研究してきた河端照孝氏に話を聞いた。

歴史の中の刀剣
武士の魂とも言われ、戦場ではさぞかし活躍したイメージがある刀剣。だが、中世の武具史を研究してきた近藤好和氏によれば、武器としての刀剣は弓矢との相関で考えなければならないと言う。たしかに中世前期、鎌倉時代の絵巻に登場する騎馬武者は弓矢をつがえ、刀剣を振り回しているのは歩兵ばかり。だが、中世後期の室町時代の絵巻になると、そこに逆転現象が起こるという。その現象と、その理由とは?

燭台切光忠写しプロジェクト
伊達政宗の佩刀として有名な燭台切光忠は関東大震災の火災で被災し、焼刀となってしまった。焼刀となった日本刀からは刃文も地文も失われてしまうため、美術的な価値が無くなり、長らくひっそりと保管されてきた。だが、燭台切光忠に興味をもつ新しい刀剣ファンたちの熱望や寄付を受けて、美術的な価値についての一般論を超えた展示公開に踏み切ったのが徳川ミュージアムだ。さらに燭台切光忠の写しを刀剣作家の宮入法廣氏に依頼し、その作刀も始まった。その鍛錬場にカメラが入り、その制作への思いと、刀匠ならではの視点からの燭台切光忠の謎解きについて語ってもらった。

  • <主な取材先>
    河端 照孝 さん (次世代芸術文化都市研究機構 理事長)
    近藤 好和 さん (國學院大学大学院 非常勤講師)
    宮入 法廣 さん (刀匠 燭台切光忠写しプロジェクト)
    福留 房幸 さん (刀匠 蛍丸復元プロジェクト)
    德川 眞木 さん (徳川ミュージアム 館長)
    飯田 慶雄 さん (飯田高遠堂)
    東京国立博物館

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