寛永文化をリードした男たち。なかでも築城から作庭までを指揮し、利休、織部と続いた茶の湯を新しい時代にふさわしい「綺麗さび」に結実させた、日本のレオナルド・ダ・ビンチと評される大名茶人小堀遠州。
その心の友にして芸術仲間であり、天皇家と将軍家の公武の融和という政治活動に力を合わせた石清水八幡宮の社僧、松花堂弁当、その名の由来となった松花堂昭乗。
ドキュメンタリー映画『空中茶室を夢みた男』は文化の伝統と新たな創出に情熱を注いだ遠州と昭乗のふたりがつくりあげた空中茶室をめぐる記憶の旅である。
アラフォーになり、人生をリセットしたい女優、松下恵のアメリカでのホームステイや英語留学を通して、アメリカでのLGBTの現実、福祉のこと、結婚事情、ペットのことなどを探り、そして日本が海外からどのように思われているのか、また彼女が人生を、どの様にリセットするかを見て行く、つまり「アラフォーの人生の選択と決断」を描いた映画である。
「アラフォー」と言う言葉自体が、一時日本では流行りの様に言われたが、アメリカでは、実はそう言う言葉自体、ある種の「エイジハラスメント」であるのが映画では語られる。アラフォー女性のアメリカ留学を通して、人生の真実を探って行く映画でもある。
ロサンゼルス、ジャパンフイルムフェスティバル特別賞受賞作品!
<試写会スケジュール>
日程 | | 2019年1月22日(火)13:00~ |
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2019年1月29日(火)15:30~ | |
2019年2月5日(火)15:30~ | |
会場 | | 渋谷区桜丘町24-4 東武富士ビル1階 ※JR渋谷駅西口より徒歩3分 |
<劇場公開スケジュール>
新宿K’s cinema
2019年4月6日(土)~ 4月19日(金)
横浜シネマジャック&ベティ
来春公開予定
イギリスの科学者ジェームズ・ラブロックは、地球を一つの生命システムとしてとらえる視点をもとに、地球環境を総合的に考える「ガイア理論」を提唱した。2015年のCOP21「パリ協定」採択から50年前のことである。
そのガイアが今、人為的な原因による温暖化に蝕まれている。20世紀の100年間で人類が手に入れた「文明による快適な生活」は、温暖化をはじめとする深刻な環境問題を生み、今や地球上で最大規模の脅威となっている。その一方で、世界には未だに「豊かさ」の恩恵に浴していない人々も多数存在していて、どのようにすれば地球環境を守りつつ人類の「より良き生活」を追求できるのか、我々が負うべき喫緊の課題となっている。
生命の源を生むにも育てるにもエネルギーが必要で、しかも高いクリーン度を絶対条件とする。これを現代生活で可能にするとなれば、電気エネルギーが不可欠なのは自明だ。そして今後も人口の増加、経済活動の広がりによって、世界的な電力需要は伸び続けることになる。この必然性と環境制約をどう調和していくか。「持続可能な地球社会の創造」にあたっては、安定供給力のある原子力を含めた現実的な“エネルギーミックス”に真剣に取り組まねばならないだろう。
本映画では、ラブロック博士の現地独占取材の他、イギリス・アメリカ・ドイツ・日本と1年間に及ぶ長期ロケを敢行。ガイア理論を検証しつつ、予断やイデオロギーに囚われることなく、これから私たちが選択すべき最適解への道を探る。
公式サイト http://messageofgaia.com
2013年12月4日、日本の伝統的な食文化「和食」が、ユネスコ無形文化遺産に登録された―。
異文化の食べ物である和食が、世界中でここまで認知されるようになった裏側には、和食の普及に人生を賭けた人たちの熱い物語があった。彼らが切り開いた和食の未来、そして日本とアメリカ、両国からみた和食の本質に迫るドキュメンタリー映画である。
共同貿易会長、金井紀年。現在91歳の金井は、50年前に移住し、本格的な日本の食材をアメリカに広め始めた。そして「いつしか必ずアメリカ人もにぎり寿司を食べるようになる」という未来像のもと、和食の魅力をアピールし続けてきた。良いネタが全米に流通しなければアメリカでは和食文化は育たないという信念のもと、金井が切り開いた和食文化は国境を超え、全米の和食職人や日本食レストランの関係者、食品流通者に受け継がれ、裾野を広げ続けている。
今や寿司をはじめとした和食は世界中で親しまれている。なかでもアジア圏外で最も和食が普及しているアメリカでは、日本食の店に入れば、肌の色を問わず、この食文化を楽しんでいる。
京都菊乃井主人・村田吉弘、美濃吉本店竹茂楼若主人・佐竹洋治、銀座久兵衛三代目・今田景久、世界中で日本食レストランNobuを経営する松久信幸、ハリウッドのセレブリティが訪れる日本食レストランKatsu-yaグループの上地勝也、ブラッシュストロークのオーナー・シェフ デイヴィッド・ブーレー、uchiレストランのオーナー・シェフ タイソン・コール、ロブショングループのオーナー・シェフ ジョエル・ロブション。彼等により、和食に対する信念、和食の哲学、和食の未来像が語られる。
<劇場公開スケジュール>
【東京都】 テアトル新宿 4月11日(土)~ 5月8日(金)
TEL 03-3352-1846
【神奈川県】 横浜ニューテアトル 4月11日(土)~
TEL 045-261-2995
【大阪府】 シネマート心斎橋 5月公開
TEL 06-6282-0815
【愛知県】 伏見ミリオン座 5月23日(土)~
TEL 052-212-2437
美しい自然に囲まれた宮古島。この島で水泳3キロ、バイク155キロ、ラン42.195キロの過酷なレースが宮古島トライアスロン。30回目を迎えた日本を代表する大会、安倍昭恵総理夫人がスターターを務める記念大会に出場する選手たちに密着した。
東京の雑踏を、足早に走る日本で唯一のトライアスロン専門誌の女性編集長。
スイミングプールで力強い泳ぎで水中を進んでいくプロのアスリート。
宮古島に来なければ、トライアスロンに出会うことはなかった宮古島で整体業を営む夫婦。
それぞれのフィールドで活動する人々にスポットライトを当て、宮古島で開催されるトライアスロンに向けてのそれぞれの熱い想いが語られる。
ライフスタイルを変え、練習しなければ、決して完走できない、人間の限界に挑む究極のスポーツであるにもかかわらず、なぜ、トライアスロン宮古島大会はそれほどまでに人々を惹きつけるのか。
完走することすら難しいこのエキサイティングなレースに集まる選手たち。彼らの熱いシルエットがエメラルドに輝く美しい海、晴れ渡った空に吸い込まれていく。
大会に参加するトライアスリートだけでなく、宮古島の人々、友人へと広がり、島をあげての歓迎ムードが最高潮を迎えるなか、それぞれのゴールに向かって、宮古島を舞台としたレースがはじまる。そして感動の渦へ。
トライアスリートは、トライアスロンを旅にたとえる。
宮古島の美しい景色の中を旅する人々は、そこに何を見つけるのか。
人生を賭けた旅路は、選手たちに何をもたらすのか。
<劇場公開スケジュール>
【沖縄県宮古島市】
3月28日(土)~4月24日(金)先行ロードショー
TEL 0980-75-3215
【東京都】 テアトル新宿
4月11日(土)~ 5月8日(金)
TEL 03-3352-1846
【神奈川県】 横浜ニューテアトル
4月11日(土)~
〒231-0045 神奈川県横浜市中区伊勢佐木町2-8-1
公式ホームページ:http://miyakojimatriathlon.com/
本作「父は家元」は430年の伝統を受け継ぐ遠州茶道宗家の13世家元小堀宗実の活動に密着取材し、茶道の芸術性とその背景にある日本文化の真髄を浮かび上がらせます。
さらに家元の娘がナレーションを担当。伝統を受け継ぐ茶道の家族の実像が内側から語られます。
約3年の期間をかけて撮影された日本の美しい四季を背景に、流祖である小堀遠州が作った庭園や城を描写し、遠州流を貫く“綺麗さび”の美学が観る者の心を捉えます。
全国から千人あまりの門人が集まり開かれる豪華絢爛な大茶会などの様子を余すところなく撮影。
さらに財界人や文化人、職人たちへのインタビューにより、現代に息づく茶道の精神や“おもてなしの心”が語られます。
<劇場公開スケジュール>
[東京]テアトル新宿 1月25日(土)~
TEL.03-3352-1846
[大阪]シネ・リーブル梅田 1月25日(土)~
TEL.06-6440-5930
[横浜]横浜ニューテアトル 2月1日(土)~
TEL.045-261-2995
[名古屋]伏見ミリオン座 3月末より上映予定
TEL.052-212-2437
「二つの祖国で・日系陸軍情報部」は、米国陸軍の秘密情報機関=MIS(ミリタリーインテリジェンスサービス)の中心メンバーであった日系二世の元兵士たちの証言をベースに、太平洋戦争の米国側の極秘情報を取り上げて描く問題作である。
長い間、秘密情報部員という性格上、MISの存在自体が国家の最高機密として極秘扱いであった。米国の国籍を持ちながら、国内で人種差別と戦い、父母の祖国・日本と戦う運命を受け入れた日系二世たち。祖国米国に忠誠を誓い、勝利に貢献し、戦後は日米の架け橋として日本再建に尽力した兵士たちである。彼らは長い沈黙を破り、二つの祖国への想いを語り始める…。
すずきじゅんいち監督、渾身の日系史ドキュメンタリー三部作(「東洋宮武が覗いた時代」2008年、「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」2010年)がいよいよ完結。
公式サイト http://mis-film.com
アメリカ陸軍442連隊は、第二次大戦時に日系人で編成された部隊。父母の祖国・日本と戦う苦悩を抱えながら、アメリカの中で人種差別と戦い、ヨーロッパ戦線ではファシズムと戦った伝説の兵士たちだ。彼らはアメリカ軍史上最も多くの勲章を受けた部隊として、歴史に凛然と輝く。戦場での合言葉は 「ゴーフォーブローク!(当たって砕けろ!)」。
本作は日系アメリカ人として、星条旗を背負って戦う自尊心と愛国心、そして二つの祖国?日本とアメリカとの間で揺れる心の葛藤を描いた問題作。と同時に戦争と平和を巡る兵士たちの個人史でもある。現在、元兵士たちは90代半ばから90代と高齢になり、当事者たちによる貴重な証言はこれが最後になるかもしれない。
監督は、アメリカ在住のすずきじゅんいち。昨年公開作品『東洋宮武が覗いた時代』に次ぐ、日系人史ドキュメンタリー第2弾にして、最高作の呼び声も高く、2010年マウイ・フィルム・フェスティバル<観客特別賞>を受賞。アメリカでは7月末ロサンゼルスでの公開スタートから驚異の動員を記録、現在も全米各地での上映が続いている。さらに日本では本年度の東京国際映画祭に正式招待が決定した、いま注目の話題作である。
TIFF東京国際映画祭 日本映画・ある視点部門
10月27日(水)、10月30日(土)上映
http://www.tiff-jp.net/ja/
<劇場公開スケジュール>
新宿K's cinema 11月13日(土)~
TEL.03-3352-2471
http://www.ks-cinema.com/
横浜ニューテアトル 11月13日(土)~
TEL.045-261-2995
http://yokohamanewtheatre.web.fc2.com/
名古屋シネマテーク 12月中に公開予定(近日決定)
TEL.052-733-3959
http://cineaste.jp/
神戸映画資料館 12月3日(金)~
TEL.078-754-8039
http://kobe-eiga.net/
※詳細は各劇場へお問い合わせください。
第2次大戦中、米国政府は在米日本人、日系人を強制的に収容所に押し込めました。10カ所の収容所に入れられた約12万人の3分の2の人たちがアメリカの市民権を持っていました。これは、米国憲法の掲げる自由と平等の精神を踏みにじるものであり、日系人の絶望は想像を絶するものでした。その収容所に禁じられたレンズを隠し持ち、手製のカメラを作って、その実態を写した写真家がいました。東洋宮武、その人です。東洋と親交があった20世紀写真界の大巨匠アダムスとウェストン、そして東洋自身のおよそ500枚の写真証言で日系人の歴史を描いた感動のドキュメンタリーです。