ガリレオX

ガリレオXサイエンスやテクノロジーに関わる新しい動向や注目の研究を、「深く・わかりやすく・面白く」伝える30分の科学ドキュメンタリー

BSフジ | BSデジタル
毎週日曜日ひる11時30分〜12時放送 ※第2・4週が本放送、本放送翌週が再放送となります。

寄生と共生で大進化!
書きかえられる系統樹

  • ■ 本放送 10月12日(日)昼 11:30~12:00
  • ■ 再放送 10月19日(日)昼 11:30~12:00

寄生生物と聞いて、どんなイメージを持つだろうか。気味が悪い?人に害をなすもの?しかし、近年の研究で明らかになってきた事実を知れば、その印象は書きかえられるだろう。現在の500万種にも及ぶ生物種の繁栄は、太古の昔にミトコンドリアや葉緑体を取り込む「細胞内共生」なしにはありえなかった。そして繁栄の次に多様性をもたらした要因のひとつが、異なる植物間、異なる動物間で遺伝子が飛び交う「遺伝子の水平伝播」ではないかと目されている。その時の主役がそう、寄生生物なのだ。これまでの生命進化の系統樹が書きかえられるかもしれない最新研究に迫る。

ヒトも共生で誕生した
 光合成をする植物がもつ葉緑体は太古の昔、シアノバクテリアという独立した生き物だった。あるとき植物細胞の中に取り込まれ、細胞内共生を始めたのだ。ヒトを含むほとんど全ての生物がもつミトコンドリアも、同じように細胞内共生を始めたことから生じたものだ。このような共生はどうしてうまくいっているのだろうか?葉緑体やミトコンドリアはなぜ増えすぎないのだろうか?

吸血鬼という名の花
 イネ科植物の根に寄生し、その養分を奪って成長するストライガという植物がある。ルーマニア語の「ストラゴイ=吸血鬼」にちなんだ名前だ。美しく可憐な花の姿とは裏腹に、現在アフリカなどで深刻な農業被害をもたらしている。実はこのストライガが宿主の植物から奪ったのは、栄養分だけではなかった。なんと、ふつう高等生物間ではありえない、遺伝子の転移が起こっていたのだ。どんな研究からそれがわかったのだろうか?

ダニVS恐竜!
 動物の皮膚に寄生し、吸血をするダニ。ダニはトカゲなどの爬虫類からも吸血することを御存知だろうか?アフリカに棲むあるマダニの唾液を調べたところ、昆虫が持っているはずのない、トカゲなど爬虫類に似たホルモンの遺伝子が見つかった。そしてその遺伝子とは、三畳紀から白亜紀の頃に地球上を闊歩していた恐竜のものらしいのだ。ダニが恐竜から血を吸いながら遺伝子も奪っていたことも驚きだが、どうやらこのダニはその遺伝子によりある能力を得て、大進化を遂げて一億年以上も生き抜いてきたようだ。その能力とは?

マトリョーシカ型進化原理
 ネズミからネコへと感染するトキソプラズマという寄生虫がいる。これまでの研究でトキソプラズマの祖先は、藻類という光合成をする植物だったことがわかっている。植物が途中で寄生生物へと進化したらしい。最新の研究で、多くの生物がマトリョーシカのような入れ子型の進化を重ね、細胞の中に取り込んだ別の生物の機能を保ったまま現在の姿になったことがわかってきた。さらにマトリョーシカ内部の多層的な相互作用を解明することで、これまでの生命進化の系統樹では描ききれなかった図が浮かび上がってきた。

  • <主な取材先>
    岩永 史朗 (三重大学大学院)
    野崎 智義 (国立感染症研究所)
    宮城島 進也 (国立遺伝学研究所)
    吉田 聡子 (理化学研究所)

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